Macにアンチウイルスソフトいれてみた
Macにアンチウイルスソフト(ウイルス対策ソフト、セキュリティソフト)いれたので紹介します。
Macのアンチウイルスソフト一覧
まずはMacの主要なアンチウイルスソフトを列挙します。
シェアウェア(有償)
- VirusBarrier X6 http://www.act2.com/products/virusbarrier-x6.html
- Norton AntiVirus for Mac http://www.symantec.com/ja/jp/norton/macintosh/antivirus
- McAfee VirusScan for Mac http://www.mcafee.com/japan/products/virusscan_for_mac.asp
- avast! Mac Edition http://www.avast.com/ja-jp/mac-edition
- Kaspersky Anti-Virus for Mac http://www.justsystems.com/jp/products/kasperskymac/
ウイルスバリアX6はフランス産。Macのアンチウイルスソフトの草分け的存在らしい。Mac OSとも相性が良いと言われています。その他のノートンやカスペルスキーはWindowsでも有名ですね。
フリーソフト(無料)
この2つのURLは公式サイト(英語)への直リンクなので、まずはググって日本語の紹介記事とか探しましょう。無料なのでこれ使ってる人も結構多いみたいです。ちなみにClamAVってのもあるのですが、これをGUI版にしたのがClamXavだそうです。
で、結局自分はなにを選んだかというと、上記のは全部無視。F-Secureにしました。理由はWindowsでも使ってて個人的に好きということと、ベータプログラム中なので無料かつ日本語で利用できるということ。
F-Secureについて
ハッカーが多いことで知られる国、フィンランドのセキュリティ会社。以前は同郷ということでムーミンをイメージキャラクターにしてました。たまにアンチウイルスソフトのランキングみたいのが発表されてGIGAZINEあたりが紹介してくれるんですが、F-Secureはいつも上位に入っています。理由はたぶん3つのウイルス検出エンジンを採用してる点にあると思うんですが、その3つのうちの1つはカスペルスキー製でした(2010年版からは違うみたい)。
日本の個人ユーザーの間ではあんまり有名じゃないですよね。理由はノートンなんかと違って広告をあんまり出してないからです。日本では10年前から企業・官公庁向けに200万ライセンス以上の導入実績があってウンタラカンタラということらしいので、その辺は信頼して良いかと。
ソフト自体はどんな感じなのかというと、F-Secure社は「軽くて静かな動作」と表現してました。ここでいう“静かな”っていうのは無駄にポップアップだしたり、ウイルスの警告音でビビらせたり、UIがゴチャゴチャして意味不明だったりしないという意味です。カスペルスキーと違って設定もカンタンなんです。
F-Secure Mac Protectionのインストール
2010/02/18現在、最新バージョンは「build 7857」。
ベータプログラムとしてTechnology Preview中ということになってて無料。テクノロジー・プレビューというのは開発中のものを先行公開という意味なので、まぁある程度は完成されてるということになりますね。上で挙げたフリーソフトよりはマシなんじゃないかなと勝手に思ってますが、メールフィルタとか、ブラウザ保護とか、ネットワーク侵入防止とかはまだないみたい。ウイルスやトロイの木馬、いわゆるマルウェア対策のみみたい。
とりあえずアンインストーラもちゃんと用意されているし、合わなければ消せばいいのでまだ何も使っていないのなら試してみてはどうでしょうか。1週間くらい使ってますが、動作が重くなるという感じはありません。
ダウンロードは下記URLから
F-Secure Mac Protection Technology Preview Program
http://www.f-secure.com/en_EMEA/downloads/beta-programs/home-office/fsmac/
画面右の「DOWNLOAD」をクリックすると、登録ページに案内されます。これはライセンスキー発行のためです。ライセンスキーは6ヶ月間有効です。
次に登録したメールアドレスに、ライセンスキーとdmgファイルのURLが送信されてくるのでダウンロード。インストールはインストーラがあるので簡単です。
これがF-Secureのメイン画面。Windows版とほぼまったくいっしょです。まずはライセンスキーを登録するために、「ライセンスの管理」をクリックしましょう。
ライセンスキーを入力して適用ボタンを押せば、以後オンラインアップデートできるようになります。
インストール後は、Mac起動と同時にメニューバーに配置されます。Dockには表示されないため邪魔になりません。ちなみにコンテキストメニュー(右クリックメニューのこと)にはウイルススキャンの項目が追加されません。ファイル実行時の自動スキャンがあるため、ファイルをダウンロード時に個別にスキャンするのではなく、定期的にファイルシステム全体をスキャンしときゃいいんだよ的なノリなんじゃないでしょうか。
リリースノート翻訳(build 7857)
- GUI上でアンインストールできます
- 日本語を含む27言語に対応
- 常駐保護(ファイル実行時にスキャンし、悪意のあるプログラムなら止めてくれる)
- すべてのトラフィックをブロックできるボタン追加
- 直感的なユーザインタフェース
- ソフトウェアの自動オンラインアップデート
- メニューバーにアイコンが表示される
既知の問題(build 7857)
- トラフィック全ブロック中にアンインストールすると、Mac再起動するまでそのまま全ブロックされちゃう
- 検出能力はMacのマルウェアに制限される
- 競合製品を検出しないため、あらかじめ他のアンチウイルスソフトは削除しておいてね
- build 5788以前のを使ってる人は一度手動でインストールしなおさないと、オンラインアップグレードできないよ
リリースノートはこちら
RELEASE NOTES FOR F-Secure Mac Protection Technology Preview build 7857
http://download.f-secure.com/beta/fsmac/fsmac.txt
Macにアンチウイルスソフトは必要なの?
10代の頃にたくさんのエロサイトを巡回することでWebリテラシーを高めた俺(キリッ
なので、そもそもウイルスなんぞ踏まないんですが、それでも「一応必要」だと考えてます。万が一があるので。とはいえMacでウイルス感染したって話は聞いたことないし、それほど意識する必要もないんじゃないかと。たまに検出したとしてもWindows用ウィルスだからMacには関係ねーって話が多いですね。
アンチウイルスソフトを選ぶ基準
Macで有償のアンチウイルスソフトと言っても、Windowsと違って実績がまだほとんどないんだから、本当に機能してくれるのか怪しいもんです。
Windows版では高検出率だったとしても、OSがまったく違うMac版で(=仕組みがまったく違う、ウイルスも違う)同じように優れたセキュリティを提供できるわけではないということは、基礎知識として理解しておくべきです。
あとそもそも論なんですが、セキュリティ企業として有名な会社は単にマーケティングで金つかってるから有名なだけで、技術力が高いかどうかは別問題なんですよね。この3年くらいの間に、Mac人気効果で有名なアンチウイルスソフトメーカーがMac市場へ続々と参入していますが、広告でよく見かけるから選ぶってのはちょっとどうかなと思ってます。
最後に個人的格言を。OSSは含まれないです。有償の製品の話。
「もっとも有名な製品はもっとも優れているわけではない。もっともマーケティングが上手かっただけである。」
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